【水道水がまずい7つの理由】飲みにくい水を簡単に美味しくする方法も解説
水は生活に欠かせないものなので、水道水は少しでも美味しく飲みたいですね。しかし「水道水がまずい」「水道水は飲みにくい」と感じる人は少なくありません。
この記事では水道水をまずいと感じる理由と、家庭で水道水を美味しくする方法を紹介します。美味しくする方法をひとつでも実践すれば、これまでより水道水を美味しく飲めるようになります。
水道水がまずいと感じるのは塩素や有機物が含まれているためです。冷たくしたり、竹炭を入れたりすることで飲みやすい水道水にできます。少しお金がかかっても良い場合は、浄水器や水道水ウォーターサーバーがおすすめです。
水道水がまずいと感じる7つの理由
水道水が「まずい」と感じたり「変な味がする」と感じたりするのは、次のような理由からです。
- 塩素が残っている
- ミネラルが多い
- 有機物質が含まれている
- 配管が劣化している
- 浄水方法の違い
- 味覚の違い
- 水温の違い
塩素が残っている
残留塩素の影響で「水道水はまずい」と感じることは多いです。
塩素は水道水の消毒に使われる成分で、微生物を除去するために不可欠です。しかし水道水をそのまま飲むと塩素の臭いが強く感じられ、「まずい」と感じてしまいます。
塩素臭を不快に感じる場合は、浄水器を通したり、水道水を沸騰させて冷ましたりして、塩素を取り除きましょう。
ミネラルが多い
含まれるミネラルの量によって「水道水がまずい」と感じることがあります。
ミネラルが多い(硬度が高い)地域の水は、口当たりが「しっかりしている」または「重い」「まずい」と感じる人が多いです。逆に硬度が低い地域の水は「飲みやすい」と感じることが多い一方、人によっては「物足りない」と感じることもあります。
水源(水道水のもととなる川や地下水)のミネラル成分によって水道水の味は異なります。引っ越しなどで水道水の味が気になるようになった場合は、居住地域の水道水の硬度を調べてみましょう。
» 全国水質マップ|クリタック株式会社
硬度は水1リットルにマグネシウムとカルシウムが何mg含まれているかを現したものです。WHO(世界保健機関)で次のように基準が設けられています。
- 120mg/L以下:軟水
- 120mg/L以上:硬水
有機物質が含まれている
水道水に有機物が含まれると水の味がまずくなります。
有機物は炭素を含む化合物で、植物や動物の分解で発生したものです。農業排水や工業排水、生活排水などの人為的なものもあります。
通常は水道水を作る過程で、凝集沈殿、ろ過、活性炭吸着などの処理を行い、有機物は除去されます。しかし完全に除去できない場合もあり、これが水道水の味や匂いに影響を与えてしまいます。
水道水がまずくてどうしても飲みにくい場合は活性炭入りの浄水器などを使って、有機物を除去しましょう。
配管が劣化している
配管が劣化していると水道水をまずくしてしまいます。
古い配管は錆びたり腐食したりして、金属成分や不純物が水に溶け出し、味や匂いに影響を与えるためです。配管内部に汚れが溜まると、水の清浄さが損なわれることもあります。
配管の劣化は水の味や品質に大きな影響を与えるため、適切なメンテナンスや交換を行いましょう。
水道管の耐用年数は約40年とされています。40年を超える住居に住んでいる場合は、メンテナンスが行き届いているか確認しましょう。
浄水方法の違い
浄水場では塩素消毒の他にも、地域ごとに異なる浄水方法が採用されています。例えば次のような方法です。
- オゾン処理
- 活性炭処理
- 紫外線消毒
- 膜処理(超ろ過・逆浸透)
塩素消毒の比重が高い地域では塩素臭が強く感じられます。一方活性炭処理が進んでいる地域では、水がよりまろやかに感じられます。
水道水の味が変わったと思うときは、浄水方法が変更されていないかを調べてみましょう。
味覚の違い
個人の味覚の感受性によって、塩素やその他の成分を強く感じる場合もあります。
ペットボトルの水や浄水器の水に慣れていると、水道水を「まずい」と感じやすくなることもあります。
味覚の違いによって水道水の味の感じ方が分かれるため、そのまま飲んでも全員にとっておいしい水にするのは難しいです。
水道水が「まずい」と感じているなら、「おいしい」と感じる水にする工夫が必要です。
水温の違い
水道水がまずいと感じる理由の一つに水温があります。
水温が高いと塩素臭や微妙な不快な味を感じやすいです。このため温度が高い水道水を「まずい」と感じることはよくあります。一方、冷たい水は味覚の感受性を鈍らせます。不快な成分を感じにくくなるため、水温が高い場合より飲みやすいです。
水道水がまずいと感じている場合は、飲みやすい温度を探してみましょう。
水道水がまずい場合の対処法
水道水が「まずい」と感じる場合次のような方法を試してみましょう。いずれか、または複数の方法を組み合わせることで、家庭でも水道水を今よりおいしくできます。
- 浄水器を使う
- 煮沸する(カルキ抜き)
- 冷やす
- 炭を入れる
- レモンやミントを入れる
- ウォーターサーバーを使う
浄水器を使う
水道水がまずい場合、最もおすすめの対処法は浄水器を設置することです。
浄水器は水中の塩素や不純物を除去し、味や匂いを改善します。ミネラル成分を残しつつ、不要な成分のみを取り除くこともできます。
例えば活性炭フィルター付きの浄水器は塩素臭を軽減。逆浸透膜タイプは硬度や異物を徹底的に除去し、水道水をまろやかな味にします。
浄水器は初期費用や維持費がやや必要です。しかし家庭で水道水をおいしくする上で最も続けやすく手軽な方法です。
» 浄水器の選び方
煮沸する(カルキ抜き)
水道水を煮沸することで、味がまろやかになり美味しくなります。煮沸することで塩素やその他の揮発性成分が蒸発し、異臭や不快な味が軽減されるためです。
煮沸による水道水のカルキ抜きの方法は次のとおりです。
- やかんや鍋にたっぷりの水道水を入れる
- 蓋を開けたまま加熱し、10分以上沸騰させる
煮沸することで水道水の塩素などの不快な成分が取り除かれ、より美味しい水を手軽に楽しめるようになります。
冷やす
冷やすだけで、常温で飲む場合よりも水道水のまずさを減らせます。
水道水を冷やすことで塩素臭や不快な味を感じにくくなるためです。冷たい温度は味覚の感受性を低下させるため、微細な臭いや不純物も気になりにくくなります。
清潔なピッチャーなどに水道水を入れて、冷蔵庫で数時間冷やしましょう。そのまま飲むよりも飲みやすい水道水になります。
炭を入れる
炭を使うことで水道水のまずさを軽減できます。
炭には多孔質構造があり、水中の塩素や有機物、異臭成分を吸着する性質があるためです。さらに、炭に含まれるミネラルが溶け出し、水の風味をまろやかにします。
白炭(竹炭など)を水に数時間浸しておくと、塩素臭が消え、まろやかで飲みやすい水になります。
炭は天然の浄化作用を持つため、水道水の味を簡単に飲みやすくする便利な方法です。
レモンやミントを入れる
レモンやミントを入れることで、水道水をそのままよりも美味しく飲めるようになります。
レモンやミントには爽やかな香りと風味があります。水道水に加えることで、香りや風味が塩素臭や味の違和感を隠して飲みやすくしてくれます。
作り方は水道水を貯めたピッチャーなどに、スライスしたレモンやミントの葉を入れるだけです。さらに冷やすと、フレーバーウォーターのような爽やかな飲み物になり、ますます飲みやすくなります。
ウォーターサーバーを使う
水道水ウォーターサーバーを使うことで、水道水を美味しく飲めるようになります。
水道水ウォーターサーバーには水道水をろ過・冷却・加熱する機能があります。常に冷たくおいしい水や、すぐに使えるお湯を出せるので、飲み水としてだけでなく料理にも便利です。
煮沸したり、冷やしたり、竹炭を入れたりなどを日常的に行うのが面倒な場合は、手軽な水道水ウォーターサーバーを検討しましょう。水道水ウォーターサーバーを設置すれば、いつでも浄水した美味しい水をたっぷり使えます。
水道水ウォーターサーバーは、従来のボトル型のウォーターサーバーとは異なります。
水道水を浄水して使うため毎月の注文やノルマを気にする必要が無く、定額で自由に水を使えるのが特徴です。水ボトルの置き場も要らないので、省スペースで使えるのもメリットです。
水道水は簡単に美味しくできる
水道水をまずいと感じる人は少なくありません。
まずいと感じる理由は次のように様々ですが、主に塩素臭に不快感を抱くことが多いです。
- 塩素が残っている
- ミネラルが多い
- 有機物質が含まれている
- 配管が劣化している
- 浄水方法の違い
- 味覚の違い
- 水温の違い
水道水をもっと飲みやすくしたい場合は、塩素を取り除いたり気にならなくするため、次の方法を試しましょう。
- 浄水器を使う
- 煮沸する(カルキ抜き)
- 冷やす
- 炭を入れる
- レモンやミントを入れる
- ウォーターサーバーを使う
水道水を煮沸したり、冷やしたり、炭を入れたりなどは、家庭でも簡単にできる方法です。しかしやや手間がかかるのが難点です。
もっと手軽に美味しくしたい場合は、浄水器かウォーターサーバーの設置を検討しましょう。
初期費用は少しかかってもいいがランニングコストは抑えたい場合は浄水器。まとまったお金が必要ない方法を取りたいなら、毎月定額で使える水道水ウォーターサーバーがおすすめです。約3,000円/月で浄水された美味しい水を、使い放題できるサーバーがたくさんあります。