【外出に必要な調乳の持ち物】お出かけでミルクを作るポイントや注意点【液体ミルクの3つの温め方】
赤ちゃん連れの外出のときに調乳に必要な持ち物を紹介します。
- ミルクを作るのに必要なものが無い
- 余計なものを持って出掛けて荷物になった
上記のようなことが無いよう、お出かけ前に出先でのミルク作りをイメージしておきましょう。外出先での調乳のイメージが湧くと、必要な持ち物を不足なく揃えられます。
外出先で調乳するときの持ち物
ミルク育児の場合、赤ちゃんとのお出かけの際は次の4つを用意しておきましょう。
調乳に必要なものを揃えておけば、赤ちゃんがお腹を空かせたときにスムーズにミルクを作ってあげられます。
- 消毒済みの哺乳瓶
- 飲み慣れた粉ミルク
- タンブラー(70℃以上のお湯)
- 水または湯冷し
消毒済みの哺乳瓶
哺乳瓶は必ず消毒したものを持ち出しましょう。授乳室など赤ちゃんのお世話をできる場所は増えていますが、哺乳瓶の消毒はできないことが多いです。
これから哺乳瓶を用意する場合は240mlサイズがおすすめ。1ヶ月くらいの赤ちゃんだと大きすぎるように感じますが、80mlや160mlサイズではすぐに使えなくなってしまいます。
飲み慣れた粉ミルク
外出先には普段飲み慣れている粉ミルクを持って出かけましょう。普段と違う粉ミルクを使って飲んでくれなかった場合、ドラッグストアなどに走り込むことにもなりかねません。
ミルクはスティックタイプやキューブタイプの粉ミルクだと、外出先でも衛生的で安全に使えます。ちょっと割高になりますが、お出かけの時だけ液体ミルクを使う方法もあります。
» 外出先での液体ミルクの温め方
粉末タイプの粉ミルクの場合は、哺乳瓶に一度に使う分を計量して入れておくとスムーズに作り始められます。哺乳瓶に粉ミルクを入れておく場合は、完全に哺乳瓶を乾燥させてから入れるよう注意してください。濡れている状態で入れてしまうと、雑菌が繁殖するおそれがあります。
タンブラー(70℃以上のお湯)
粉ミルクを使う場合、外出のときにも70℃以上のお湯は必須です。保温性の高いタンブラーを用意し、沸騰させたお湯を入れておきましょう。
» 粉ミルクを70℃以上のお湯で溶かす理由
タンブラーの保温時間がわからない場合は、外出する前に何時間70℃以上を保てるのかを実際に測っておきましょう。70℃以上を保てていることを確認できれば外出先でも安心して調乳に使えます。
調乳専用のタンブラーやお湯の温度を確認できるタンブラーもあります。これから用意する場合は参考にしてください。
» 70℃以上で保温できる|調乳用タンブラー
水または湯冷
外出先でも調乳の時間を短縮したい場合や、流水でのミルクの温度調整ができない場合などは湯冷しも用意しておくと便利です。
湯冷しは衛生的なタンブラーにカルキ抜きした水を入れておきましょう。
» 水道水のカルキ抜きの方法
湯冷しを忘れた場合や用意が大変なときは、ペットボトルのミネラルウォーターも使えます。赤ちゃんでも飲める軟水のミネラルウォーターを購入してください。
» コンビニでも買える軟水のミネラルウォーター
外出先での調乳方法
外出先でも、調乳は使っている 粉ミルクのメーカーが指定する作り方を守りましょう。
例えば明治の「ほほえみ」を、「外出先で調乳するときの持ち物」を使って作る場合は次のような感じです。
- 哺乳瓶に必要な量の粉ミルクを入れる
- タンブラーのお湯(70℃以上)出来上がり量の2/3まで入れる
- ミルクが溶けたら用意した湯冷しを出来上がり量まで入れる
ミルクが出来上がったら、ミルクの温度を人肌程度まで調整しましょう。
お家で作るときと大きな違いはありません。70℃以上のお湯や湯冷しの容器が変わっているだけです。同じ手順で作れるので迷わず作れるはずです。
外出先で調乳する場合の注意点
外出先でミルクを作る場合は、次のような点に注意しましょう。
哺乳瓶は消毒したものを持っていく
哺乳瓶の消毒は外出先ではできない場合が多いです。必ず消毒した哺乳瓶を持って出掛けましょう。本数が足りない場合は、使い捨ての哺乳瓶の利用も検討してみてください。
調乳したミルクを持って出かけるのはNG
作ったミルクを持ち歩くのは衛生的におすすめできません。厚生労働省ではミルクは「調乳後2時間以内に飲ませること」としています。しかし赤ちゃんに影響がない量だとしても、保管している2時間の間に雑菌が繁殖していることは十分考えられます。出来るだけ作ったばかりのミルクを飲ませてあげるのが好ましいです。
調乳場所を確認しておく
外出先の状況を事前に把握しておくと、荷物を大幅に減らせる場合があります。ウォーターサーバーなどの調乳に必要なお湯や水を使える場所なら、哺乳瓶とミルクを持っていくだけでOKです。
70℃以上で保温できる|外出におすすめの調乳用タンブラー
「調乳用」として販売されているタンブラーは2種類。70℃以上をキープできる時間は以下のとおりです。
- サーモス:5時間
- スケーター:4時間
サーモス:5時間
品番 | JNX-502B ミッフィー(MFY) JNX-502DS ミッキー(MCY) JNX-502DS ミニー(MNI) |
容量 | 0.5L |
保温効力 | 5時間:72℃ 6時間:69℃ ※測定条件:95℃の熱湯を入れて放置した場合の温度(室温20℃) |
本体重量 | 200g |
食器洗浄機 | 使用不可(パッキンのみ使用OK) |
ステンレスボトルでお馴染みのTHERMOS(サーモス)の調乳用ステンレスボトルは3種類。ミッフィーとミッキー、ミニーのデザイン違いです。
室温20℃の環境下で95℃のお湯を限界まで入れた場合、5時間後でも72℃をキープできます。
スケーター:4時間
品番 | 57818-2-SMIB5 ハッピーデイズ 629754 プーさん 629747 ミッキー 631504 トトロ |
容量 | 0.5L |
保温効力 | 4時間:70℃以上 ※測定条件:不明 |
本体重量 | 250g |
食器洗浄機 | 使用不可 |
キャラクターものの商品を多く扱うSkater(スケーター)では、「調乳用」として4種のステンレスボトルを扱っています。デザインの種類は以下のとおりです。
- ハッピーデイズ(雲柄)
- くまのプーさん
- ミッキー&フレンズ(レトロ柄)
- となりのトトロ
保温温度の測定条件は公開されていませんが、70℃以上を4時間キープできると記載されています。
保温性能の高いタンブラーは多いです。「調乳用」ではなくてもミルク作りに使える場合もあるので、商品説明にある保温可能時間をよく確認しておきましょう。
一度お出かけの環境下で温度を測定し、温度を確認しておくと最も安心してタンブラーのお湯をミルクを溶かすのに使えます。
外出先での液体ミルクの温め方と持ち物
液体ミルクは調乳が不要なので、粉ミルクを使うよりも大幅に荷物を減らせます。
液体ミルクを赤ちゃんにあげるために準備するのは哺乳瓶だけです。液体ミルクに直接装着できるアタッチメントを使えば、もっと荷物を減らせます。
ただし、温めないと飲んでくれないという赤ちゃんも多いです。ここでは外出先での液体ミルクの3つの温め方と温め方に応じた持ち物を紹介します。
湯煎は最もおすすめの温め方です。液体ミルクを入れた哺乳瓶を、大きめのボールなどに入れたお湯につけて温めます。
外出先に調乳室などがあり、湯煎できる環境が整っている場合は積極的に利用しましょう。湯煎できない場合は次の3つを検討してみてください。
- 体温で温める
- 使い捨てカイロで温める
- ミルクウォーマーで温める
体温を利用する
液体ミルクを容器のまま上着の内側に入れておきましょう。体温で液体ミルクが温められます。人肌で温めるので熱くなりすぎることがありません。
しかし、人肌で温めた場合は少しぬるいと感じることもあります。ぬるいと感じる場合は次の使い捨てカイロを使った方法も併用するか、体温を「保温」のために使うのがおすすめです。
体温を「保温」のために利用する場合は、出かける前に液体ミルクを容器のまま温めておきます。
温めは湯煎ではなく人肌程度のぬるま湯を使用しましょう。温めた液体ミルクを上着の内側に入れ、体温で保温すればぬるすぎるのを防げます。
使い捨てカイロを使う
使い捨てカイロで液体ミルクを温められます。液体ミルクの容器とカイロを隣り合わせにして、保温ポーチなどに入れておきます。液体ミルクとカイロが遠く離れないように、タオルなどで包んであげるとより温まりやすいです。
外出する前に液体ミルクを容器のまま人肌程度のお湯で温めておきましょう。温めた液体ミルクをタオルなどに包んで保温ポーチに入れておくと、飲みごろの温度をキープしやすいです。
ミルクウォーマーを使う
液体ミルクを温めるのに適したミルクウォーマーもあります。
例えば次の製品なら、ウォーマー本体とモバイルバッテリーがあればどこでも液体ミルクを温められます。
ミルクウォーマーはスイッチを入れてから温まるまで時間がかかる点を把握しておきましょう。例えば240mlの缶の液体ミルクが人肌程度に温まるまでは20〜35分かかります。
赤ちゃんがミルクを欲しがったときに慌てないよう、計画的に温めておきましょう。
ちなみにミルクウォーマー本体の重さは150g。卵3個分くらいの重さです。
外出先での調乳に必要な持ち物は4つ
外出先で赤ちゃんのミルクを作りたい場合は、次の4つを用意しておきましょう。
- 消毒済みの哺乳瓶
- 飲み慣れた粉ミルク
- タンブラー(70℃以上のお湯)
- 水または湯冷し
出掛けた場所に調乳用のウォーターサーバーなどが置いてある場合は、哺乳瓶と粉ミルクだけ持っていけば大丈夫です。
赤ちゃん連れのお出かけは何かと荷物がかさみます。
余計なものは持って行かないように、必要なものは忘れないように、事前に外でのミルク作りをイメージしておきましょう。